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長良子正賀の家

敷地の条件

by 渡邊 隆弘

敷地を選定するうえで何を条件に絞るでしょうか。
・学校や職場が近い
・交通の便が良い
・日当り良好
・予算内の中で得られる、最大限の敷地面積
他にも求める条件が多々あるかと思います。

「長良子正賀の家」のクライアントも同じだったのではないかと想像されます。
聞いているところで行くと、計画を始める直前まで現在の敷地の
北側と迷われていたようです。

敷地を選ぶ条件として、生活環境面だけではなく、
ライフラインのあり方も重要です。
例えば、北側の敷地はガス配管が現在は来ていません。
その為、ガス設備を導入しようとすると、都市ガスよりも
ランニングコストが高いと言われるプロパンにしないといけなかったりします。
しかも、道路沿いには水路もあるということで、配管を宅内へ引き込むのも
コストアップにつながります。
見えないところでお金がかかったりするのです。

それに対して、南側の計画地は、南側接道で日当たり良し。
都市ガスは来ているので、ライフラインはGood!
敷地内に高低差があったり、全面道路の幅員が4mと狭かったりはするのですが、
それを補うようなプランニングに仕上げました。
敷地選定から計画までお話を頂いてから約6カ月。
今週末の地鎮祭を経ていよいよ着工です。

建設業者決定

by 渡邊 隆弘

金額調整も無事終了し、次のステップとしまして
クライアントと今回施工をしていただく建設業者さんとの
顔合わせを行いました。

これで、「長良子正賀の家」の完成に向けて
メンバーが出そろったことになります。
写真左より、施工をお願いする厚見建設工業の吉郎若社長。
次に、現場監督の山下くん。
山下くんは、他の現場ブログでもちょくちょく登場する
信頼のおけるピカ一の監督さんです。
そして、クライアントと設計事務所。

この三者の結束を確かなものにしつつ
現場が進むように舵を取っていきたいと思います。
出航は、3/19吉日の地鎮祭です。

雛祭り

by 渡邊 隆弘

3月3日は、耳の日。いやいや雛祭りです。
クライアントご家族は、今のところ元気いっぱいのお二人の御子息。
奥様の雛人形が飾られるかはわかりませんが、
「長良子正賀の家」には雛壇があります。

4畳ほどの小上がりスペースが雛壇仕様になっています。
日常的には、扉の奥にある室内干しスペースから
乾いた洗濯物を取り込んでたたんだり、
御子息のお昼寝スペースになったりすることでしょう。

しかし、一般の床レベルから30㎝床高を上げることで
見えないエリア分けがされ、リビング空間に変化を与えます。
また、段差に腰を下ろし外を眺めたり、TVを見ることもできます。
もちろん雛人形や五月人形などを飾っても絵になることでしょう。

建築コスト

by 渡邊 隆弘

見積開封から一週間後、金額調整を行いクライアントと
打合せをさせていただきました。

この一週間という期間は、次のステップへ上がるための
濃厚な時間だったのではないかと思います。

設計サイドからすると、限りある予算の中で、
今まで積み上げてきたものを保守しつつ、
如何にコストを下げるのかを検討し...
クライアントは、予算組に頭を悩まされ、何が必要で
不要なものは何かを再考されていたことでしょう。

住宅の基本スペックはそのままで、
大きな変更点は無く、コスト調整が無事完了しました。
およそマイナス500万程。
今回は、分離発注形態をとることでかなりのコストダウンが計れました。

ただ一点、残念なのは
クライミングウォールが無くなってしまったことですかねぇ

住宅設計のこだわり ~其の参~

by 渡邊 隆弘

基本計画当初からリビングの吹抜け空間という
コンセプトは変わらないものの
所々マイナーチェンジを繰り返してきました。

計画当初のCG。


最終形のCG。

1.左右対称の開口を柱を1本にし、非対称としました。
そうすることで、開口面積を多くとり、より開放的に。

2.TVを掛けるための壁の足元を浮かせる。
浮かせることで軽く見せることができます。

3.2階部分のキャットウォークを木から鉄(黒い部分)に変えました。
色彩的に単調に成りがちな木の色を、素材や色を変え、差し色を加えることで
引き締まって見えます。

他にも扉のデザインを変えたりしていますが、
少しの違いをご提案することで、より良くすることをモットーに
見所づくりをしています。

そんな現状に満足しない姿勢が設計事務所の仕事だと考えます。

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